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2020年度
10月29-30日、下田市内の中学生1名の職場体験を受け入れました。研究者の仕事を体験していただきました。
当センターのJason Hall-Spencer教授(海外教育研究ユニット招致プログラム、プリマス 大学)と稲葉一男教授は、中国水産科学研究院、厦門大学、モナシュ大学、タスマニア大学との国際共同研究により、海洋生態系に重要な単細胞藻類の運動が海洋酸性化で低下することを明らかにしました。
当センターの谷口俊介准教授、谷口順子研究員および大学院博士課程2年の鈴木智佳は、世界で初めてノックアウトウニ系統の作製に成功しました。これまで、世代交代期間が他のモデル生物に比べて長いため、遺伝学的手法の導入が見送られてきたウニでしたが、今回ハリサンショウウニの世代交代期間が約半年ということを見出したことにより世代を回してノックアウト系統を作ることにこぎつけました。今回は色素合成関連因子であるPks1をノックアウトすることでアルビノウニを作製しました。本研究は国立遺伝学研究所とお茶の水女子大学および広島大学の研究者の方々との共同研究によるものです。この成果は5月18日にCurrent Biologyにて公開されました。
当センターの稲葉一男教授とJason Hall-Spencer教授(海外教育研究ユニット、プリマス 大学)が共編した英語教科書「Japanese Marine Life - A Practical Training Guide in Marine Biology」がスプリンガー・ネイチャーから刊行されました。留学生向けの臨海実習の教科書を作ることを目的として、当センター教員と全国の臨海実験所などで活躍する海洋生物学者が執筆して完成した、はじめての英語図書です。全国の大学の留学生臨海実習をはじめ、日本を訪れる外国人研究者や、日本の海洋生物に興味を持つ外国の学生・研究者に活用していただきたいと思います。
当センターのアゴスティーニ シルバン助教、ハーベイ ベン助教、和田茂樹助教、稲葉一男教授らは、プリマス大学(英国)、パレルモ大学(イタリア)との共同研究により、伊豆諸島の式根島に存在するCO2シープにおいて、海洋酸性化の影響がサンゴや藻類群集に影響を及ぼし、さらにそれらを生息場とする魚類群集を大きく変化させることを見出しました。