ミオゾア門 > 渦鞭毛虫亜門 > 渦鞭毛虫下門 > 渦鞭毛藻綱 > ゴニオラクス目 > ピロファクス科 > ピロファクス属

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単細胞遊泳性。細胞は上下に著しく扁平、体長40-60 μm、体幅80-190 μm。上・下殻とも円盤状。葉緑体は褐色、多数。しばしば親殻中に4または8個の原形質塊が入った状態（一時休眠状態）で観察されることがある。鎧板は薄く、小さな刺胞孔が多数存在する。鎧板枚数に変異があり、鎧板配列はPo, 6-8′, 0-2a, 9-14”, 11-13c, 8s, 11-13”’, 2-3p, 3-5””。シストは円盤形で大きさ45-55 X 60-85 μm。シスト表面に徳利形の突起物が多数あり、突起物先端同士が膜でつながる。シストの学名はTuberculodinium vancampoae (Rossignol) Wall 1967。熱帯から暖温帯にかけて分布する。

福代康夫・井上博明・高山晴義 (1997) 渦鞭毛植物門. In 日本産海洋プランクトン検索図鑑（千原光雄・村野正昭 編）. 東海大学出版会. pp.　31-112.
松岡數充 (1990) Pyrophacus steinii. In 日本の赤潮生物（福代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編）. 内田鶴閣圃, 東京. pp. 116-117.
Steidinger, K.A. & Tangen, K. (1996) Dinoflagellates. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 387-584. San Diego: Academic Press.

下田沖